タグアーカイブ テーマ

WordPressでショートコードが表示されず文字列だけ出る時の直し方

WordPressでショートコードが表示されず文字列だけ出る時の直し方

WordPress 7.0 でショートコードが表示されず、角括弧付きの文字列がそのまま画面に出る場合、プラグインの停止・テーマの出力フィルタ不足・ブロックエディタとの相性が主な原因だ。直すにはプラグインの更新や有効化確認から始め、テーマ側で処理されていないときは強制実行のコードを functions.php に追加する。

なぜショートコードが表示されず文字列だけ出るのか

なぜショートコードが表示されず文字列だけ出るのか

ショートコードは [example] のような角括弧で囲まれた短い文字列で、WordPress が表示の瞬間に対応する PHP 処理や HTML に置き換える仕組みだ。この置き換えが行われず、角括弧付きのまま表示される場合、大きく分けて三つの原因が考えられる。

原因1 ショートコードを登録しているプラグインが停止している

プラグインが無効化されているか、WordPress 7.0 への更新後に互換性の問題で停止しているケースが最も多い。更新直後にサイトが「このサイトで重大なエラーが発生しました」という表示になった場合、WordPress は自動で問題のプラグインを停止する。この自動停止によってショートコードの登録処理が丸ごと抜け落ち、文字列だけが残る。

また、プラグインは有効に見えても、特定のページタイプ(固定ページ・投稿・カスタム投稿タイプ)で意図的にショートコードの置換を制限している設計もある。管理画面のプラグイン一覧で有効化状態を確認しても原因がわからないときは、プラグインの内部ロジックまで疑う必要がある。

原因2 テーマが本文中のショートコードを処理していない

ショートコードの置換は do_shortcode() という関数を通じて実行される。WordPress の標準ループやウィジェットエリアでは自動で処理されるが、テーマがカスタマイズされたテンプレートで直接 get_post_meta()the_content() を独自に加工している場合、この関数が呼ばれずショートコードが展開されない。とくに自作テーマや子テーマでカスタムフィールドの値を表示する箇所で起きやすい。

原因3 ブロックエディタの「ショートコードブロック」未使用

WordPress のブロックエディタ(Gutenberg)でショートコードを機能させるには、専用の「ショートコード」ブロックの中に記述する必要がある。段落ブロックや見出しブロックに直接 [example] と打ち込んだ場合、ブロックの保存・出力の仕様によってはテキストとしてそのまま表示されることがある。クラシックエディタに慣れていると見落としがちなポイントだ。

ショートコードが表示されないときの原因3分類
原因 A プラグインが無効化または停止している
原因 B テーマが do_shortcode() を呼んでいない
原因 C ブロックエディタでショートコードブロックを使っていない
プラグイン停止  テーマ側の処理不足  ブロック種別の選択ミス

上図の三方向から原因を絞り込めば、ほとんどのケースで該当箇所が見つかる。次項からは実際の対処手順を具体的に解説する。

ショートコードが機能しないときの具体的な対処手順

ショートコードが機能しないときの具体的な対処手順

手順1 プラグインの有効化と更新を確認する

管理画面の「プラグイン」→「インストール済みプラグイン」を開き、該当プラグインが有効化されているかを確認する。無効化されていれば「有効化」をクリックするだけで解決することが多い。有効化されているのに直らない場合は、プラグインの最新バージョンがリリースされていないか更新画面を確認する。WordPress 7.0 へのメジャーアップデート直後は、プラグイン開発者が緊急の互換性アップデートを出している可能性が高い。

管理画面にアクセスできないほどサイトが壊れている場合は、WordPress の「リカバリモード」を利用する。サイトで致命的エラーが発生すると、管理者メールアドレス宛に「このサイトで重大なエラーが発生しました」という件名のメールが届き、その中にリカバリモード用の特別なログインリンクが記載されている。このリンクからログインすると、問題のプラグインだけが停止した状態で管理画面に入れる。

手順2 テーマ側で do_shortcode() を明示的に実行する

プラグインが正常に動作しているのにショートコードが展開されない場合、テーマのテンプレートが原因だ。該当のショートコードを表示したい箇所がカスタムフィールドやウィジェットエリア内であれば、テンプレートファイル内の出力部分に do_shortcode() を追加する。

// カスタムフィールドの値をショートコード展開して出力
echo do_shortcode( get_post_meta( get_the_ID(), 'my_custom_field', true ) );

// 本文中のショートコードを意図的に再実行(通常は不要だが保険として)
echo do_shortcode( get_the_content() );

上記は functions.php ではなく、該当のテンプレート(single.phppage.php など)の出力箇所に追記するコードだ。子テーマを使っていない場合は必ず子テーマを用意してから編集し、テーマのアップデートで変更が失われないようにする。子テーマの作り方は後述の FAQ で扱う。

手順3 ブロックエディタで「ショートコード」ブロックを使う

ブロックエディタでページを編集している場合、ブロック挿入ツール(+ボタン)から「ショートコード」ブロックを検索して追加する。既存の段落ブロックに直接ショートコードを打ち込んでいる場合は、そのブロックを削除して新しくショートコードブロックを追加し、中にショートコード文字列だけを入力する。

STEP 1 ブロック挿入ツール(+)をクリック
STEP 2 「ショートコード」ブロックを検索して追加
STEP 3 ブロック内にショートコード(例: [example])を入力
STEP 4 プレビューまたは公開して表示を確認

この手順でブロックエディタ上の問題は解決するが、テーマ側の出力処理に起因する問題はこれだけでは直らない。手順2も併せて確認するのが確実だ。

WordPress 7.0 特有の注意点と想定外のエラーへの備え

WordPress 7.0 特有の注意点と想定外のエラーへの備え

WordPress 7.0 は内部のエラーハンドリングが強化され、従来は警告レベルで済んでいた処理が致命的エラーとして扱われるケースが増えている。プラグインが最新でも、内部の非推奨関数の呼び出しや PHP バージョンとの不一致があると、サイト全体がダウンし管理画面からも締め出される。

こうした状況では、FTP またはサーバーのファイルマネージャーで /wp-content/plugins/問題のプラグインフォルダ/ を一時的にリネームする方法が最も確実な緊急回避策になる。フォルダ名を「custom-profile-picture」から「custom-profile-picture_temp」などに変更すれば、WordPress はそのプラグインを検出できなくなり、サイトが正常に表示される状態まで復帰する。その後、プラグインの互換性情報を確認してから正式な対処を取る。

よくある質問

ショートコードを使うプラグインをアップデートしたらサイトが真っ白になった

WordPress 7.0 とプラグインの互換性が取れていない可能性が高い。リカバリモードのリンクがメールで届いていればそこからログインし、問題のプラグインを停止する。メールが届いていない場合は FTP で対象プラグインのフォルダをリネームし、管理画面にアクセスできる状態に戻してから代替プラグインを検討する。

子テーマの functions.php に追記する方法がわからない

子テーマとは、親テーマの機能を引き継ぎつつ安全にカスタマイズするための仕組みだ。まず親テーマと同じディレクトリに子テーマ用フォルダを作成し、style.cssfunctions.php の2ファイルを設置する。functions.php には親テーマのスタイルを読み込むコードと、do_shortcode() を含むカスタマイズコードを記述する。詳細な手順は WordPress 公式の子テーマ作成ガイドが役立つ。

ショートコードブロックを使っても特定のページだけ表示されない

キャッシュ系プラグインや CDN が原因のことが多い。キャッシュを全削除し、CDN を使用している場合は一時的に開発モードにしてから表示を確認する。また、該当ページがカスタム投稿タイプで、テンプレートが専用の出力処理をしている場合も同様に do_shortcode() の追加が必要になる。

プラグインを更新したが問題が再発した

更新で一度直っても、WordPress の自動エラーハンドリングが再度働いて同じプラグインを停止することがある。サーバーのエラーログを確認し、PHP のメモリ不足や実行時間制限が原因であれば、wp-config.phpWP_MEMORY_LIMIT を 256M 以上に設定する。根本的にはプラグイン開発者の対応を待つ必要があるケースもある。

この記事のポイント

  • ショートコードが文字列のまま表示される主因はプラグイン停止・テーマの処理不足・ブロック選択ミスの3つ
  • 管理画面に入れない場合はリカバリモードか FTP でプラグインフォルダをリネームして復旧させる
  • テーマ側で do_shortcode() が呼ばれていない箇所は子テーマのテンプレートに追記する
  • ブロックエディタでは必ず「ショートコード」専用ブロックの中に記述する
  • WordPress 7.0 はエラーハンドリングが強化され互換性問題が表面化しやすい