
Woostify更新後に商品ギャラリーの動画が消えた時の原因と直し方
WooCommerceの商品ギャラリーに設定した動画が突然表示されなくなった場合は、Woostifyなどテーマの更新でギャラリー表示用テンプレートが変わったか、キャッシュが古いまま残っていることが多い。キャッシュを削除し、テーマとプラグインの更新状態を確認してから競合を切り分けると原因にたどり着ける。
商品ギャラリーの動画が表示されなくなる原因とは

商品ギャラリーに動画を追加できるのは、WooCommerceの標準機能ではなくテーマか専用プラグインが提供する機能だ。Woostifyテーマには商品画像ギャラリーに動画を表示する仕組みが含まれている。テーマの更新でその処理が変わったり、更新が途中で止まったりすると、動画だけが消えたように見える。
更新直後に表示がおかしくなった場合は、まずテーマ更新を第一の原因として扱う。一方で、サイト側のキャッシュやCDNが古いページを配信し続けているケースもあるため、切り分けはテーマ更新、キャッシュ、プラグイン競合の順で進める。
上記の順で確認すると、原因をテーマ・キャッシュ・プラグインの3つに絞りやすい。
キャッシュ削除と更新確認で直す手順

最初にやるべきは、更新状況の確認とキャッシュの削除だ。これだけで表示が戻るケースが多い。
テーマとWooCommerceの更新状態を確認する
WordPress管理画面の「ダッシュボード」から「更新」を開き、WoostifyテーマとWooCommerceに更新が出ていないかを確認する。更新がある場合は、事前にバックアップを取った上で適用する。更新が失敗している場合は、テーマやプラグインのファイルが途中まで反映されて動画の処理が止まっている可能性がある。
サイトキャッシュとブラウザキャッシュを削除する
キャッシュ系プラグインを利用しているなら、管理画面の専用メニューから「全キャッシュをクリア」や「キャッシュを削除」を実行する。ブラウザ側もキャッシュを削除するか、シークレットウィンドウで商品ページを開き直すと、古いページが残っていない状態で確認できる。CDNを使っている場合は配信側のキャッシュもクリアする。
キャッシュ削除後にもう一度商品ページを確認する
商品ページを再読み込みし、商品ギャラリーの動画が表示されるかを確認する。動画が戻っていれば、キャッシュが原因だったと判断できる。まだ表示されないときは、テーマとプラグインの競合を調べる段階に進む。
テーマとプラグインの競合を切り分ける手順

キャッシュと更新確認で直らない場合は、テーマ側かプラグイン側かを特定する。テーマの一時切り替えとプラグインの無効化を順に行い、原因を絞り込む。
テーマを標準テーマに一時的に切り替える
管理画面の「外観」から「テーマ」を開き、WordPressに標準で同梱されているテーマへ一時的に切り替える。動画機能そのものはテーマ由来のため、標準テーマでは表示されなくなる可能性が高い。ただし、ここでは特定のテーマだけが原因かを確かめることが目的だ。切り替え前には必ずバックアップを取る。
プラグインを1つずつ無効化する
WooCommerce以外のプラグインを一時的にすべて無効化し、商品ページを確認する。表示が戻った場合は、無効化したプラグインを1つずつ有効化して原因を特定する。キャッシュ系・最適化系プラグインが動画の読み込みを止めていることもある。
子テーマとテンプレートの上書きを確認する
子テーマを使っている場合は、親テーマの商品ギャラリー用テンプレートに変更が入り、子テーマ側の古いテンプレートと干渉している可能性がある。子テーマのファイルを確認し、Woostifyの更新内容と照合する。不要な上書きがあれば一時的に外して表示を確かめる。
動画が再び消えないようにするための設定と注意点

原因を特定して表示が戻った後は、同じ症状を防ぐための設定を見直す。更新のタイミングとバックアップ体制を整えておくことが重要だ。
テーマとプラグインの更新タイミングをずらす
更新が原因で表示が崩れる場合は、更新適用前にステージング環境で確認するのが安全だ。自動更新を有効にしているなら、WoostifyテーマとWooCommerceの更新タイミングをずらすと、問題が起きたときに原因を特定しやすい。
バックアップとステージング環境を用意する
更新作業の前には必ずバックアップを取る。ステージング環境があれば、更新後に商品ギャラリーの表示を確認してから本番へ反映できるため、更新由来の不具合を未然に防げる。
商品ページ更新後のキャッシュを自動でクリアする
キャッシュが原因の再発を防ぐため、商品ページやギャラリーを変更した後はキャッシュを自動でクリアする設定にしておく。どうしても表示が追いつかない場合は、ステージング環境で素の状態を確認し、キャッシュ由来か本体の不具合かを見分ける。
よくある質問
商品ギャラリーに動画を追加できるのはWooCommerceの標準機能ですか?
WooCommerceの標準機能には商品ギャラリーへの動画追加は含まれない。テーマ(Woostifyなど)や専用プラグインが動画表示機能を提供している。そのため、テーマやプラグインが更新されると表示が変わることがある。
動画が表示されなくなった直後に行うべきことは?
まずテーマとプラグインの更新状態を確認し、キャッシュを削除する。更新直後に発生したならテーマ更新を疑って、標準テーマへの切り替えで原因を切り分ける。
Woostifyテーマの更新が原因の可能性はありますか?
ある。テーマ更新で商品ギャラリー用のテンプレートが変更され、動画表示が止まることがある。テーマの更新履歴や子テーマの上書きを確認し、必要なら以前の状態へ戻す。
ブラウザキャッシュだけでは直らない場合の次の手順は?
サイト側のキャッシュとCDNキャッシュをクリアし、プラグインを1つずつ無効化して競合を特定する。それでも直らない場合は子テーマやテーマのサポート情報を確認する。
この記事のポイント
- 商品ギャラリーの動画はテーマやプラグインの機能で表示される
- 更新直後に消えたらテーマ更新とキャッシュを最初に確認する
- 標準テーマへの切り替えで原因をテーマ側かプラグイン側か判別する
- 再発防止にはステージング環境とバックアップを用意する

・ Reddit、Stack Overflow、WordPress.org フォーラムを日々巡回し、現場の悩みを拾い上げて記事化
・ WordPress、WooCommerce、Next.js などモダンWeb制作領域のトラブルシューティングが専門
・ 「検索しても答えが見つからなかった」を一つでも減らすことが目標
・ エラーメッセージから根本原因にたどり着く粘り強い調査が得意
・ 初心者がつまずきやすい箇所を先回りで解決する記事作りを心がけている

WooCommerce 11.1.0リリース。バリエーション画像ギャラリーが標準機能に
WooCommerce 11.1.0が2026年9月1日にリリースされた。今回のアップデートでは商品バリエーション画像ギャラリーが標準機能となり、専用プラグインが不要になった。Store APIとREST APIの応答速度も最大42%改善している。
今回のリリースは後方互換性を保っており、データベース更新を伴う。561件のプルリクエストがマージされ、77人のコントリビューターが参加した。WooCommerceを運用しているECサイトでは更新前に変更点を把握しておきたい。
この記事ではWooCommerce 11.1.0の主要な変更点を、店舗運営者向けと開発者向けに分けて解説する。更新作業の前に確認すべき注意点もまとめた。
WooCommerce 11.1.0の主な変更点

WooCommerce 11.1.0では店舗運営者に直接影響する機能追加と、開発者向けの内部改善が同時に行われた。本番サイトへの適用前には公式の更新ガイドとチェンジログを確認することが推奨されている。
店舗運営者に影響する変更は3つある。1つ目は商品バリエーション画像ギャラリーの標準搭載、2つ目はEU顧客向け注文撤回フォームの追加、3つ目は仮想商品の管理画面表示の改善だ。これに加えて商品ギャラリーへの動画対応がベータ機能として導入された。
開発者向けにはブロックエディタアセットの統合、ブロック登録処理の最適化、注文アイテム削除ロジックの修正などが含まれる。特にStore APIとREST APIの応答速度は30%から42%改善しており、ヘッドレス構成や外部連携を運用している場合に効果が大きい。
上記デモはWooCommerce 11.1.0の変更点を影響範囲ごとに分類したものだ。青と緑が店舗運営者向け、オレンジがパフォーマンス改善、紫が実験的ベータ機能に該当する。
商品バリエーション画像ギャラリーが標準機能に

WooCommerce 11.1.0で、商品バリエーションごとに複数の画像を持たせる「バリエーション画像ギャラリー」が全ストアで標準機能として有効化された。これまでこの機能は「WooCommerce Additional Variation Images」という別プラグインで提供されていたが、今回のリリースをもって公式の専用プラグインは提供終了となる。
バリエーション画像ギャラリーとは、商品のサイズやカラーといったバリエーションごとに、複数の商品写真や画像を登録できる仕組みだ。たとえばサイズ違いのTシャツ商品で、MサイズにはMサイズの着用写真を複数枚登録し、LサイズにはLサイズの写真を複数枚登録できる。購入希望者が自分に合ったサイズの写真だけを確認できるため、購入決定の精度が上がる。
今回の標準化では設定画面の実験的機能フラグが削除された。データベース更新(11.1.0-1)により、過去に実験的フラグをオフにしていたストアでも自動的に有効化される。個別に切り替える必要はなく、WooCommerceを11.1.0に更新すれば全ストアで利用できる。
専用プラグインが不要になり、バリエーション画像ギャラリーはWooCommerceの標準仕様となった。既存の専用プラグインユーザーも移行作業なしでそのまま利用できる。
Store APIとREST APIのパフォーマンス改善

WooCommerce 11.1.0ではStore APIとREST APIの応答速度が大幅に改善された。ブロックタイプとパターンの登録処理が、ブロックを描画できないリクエストではスキップされるようになったことが主な要因だ。
Store APIとは、WooCommerceの商品データや注文データを外部から利用するためのAPIだ。ヘッドレス構成でフロントエンドとWooCommerceを接続する場合や、モバイルアプリから商品情報を取得する場合に使われる。REST APIも同様に外部連携の窓口となる。
今回の変更により、ブロックタイプ(block types)とパターン(patterns)の登録が、ブロックを描画・編集できないリクエストでは実行されなくなった。これまではAPIリクエストでも無駄にブロック関連の処理が走っていたため、応答時間が長くなっていた。変更後はStore APIとRESTリクエストの速度が30%から42%向上した。
このデモはAPIリクエスト時の処理フロー変化を示している。ブロック登録の最適化は店内回遊の速度向上ではなく、外部連携やヘッドレス構成での応答性能に直接効く変更だ。
EU顧客向け注文撤回フォームの追加

WooCommerce 11.1.0ではEU圏の規制に準拠するための「注文撤回フォーム」が追加された。デフォルトでは無効になっており、EUガイドラインへの準拠が必要なストアが手動で有効化する形だ。
注文撤回とはEUの消費者保護規則に基づく権利で、消費者が商品を受け取ってから一定期間内に購入をキャンセルできる仕組みだ。ストア側はこの権利に応じた返金・返品プロセスを用意する必要がある。今回追加されたフォームは、その撤回申請を顧客自身がオンラインで提出するための画面をマイアカウントページに作成する。
撤回申請が提出されるとシステムに記録され、ストア運営者にはメール通知と管理画面のダッシュボード通知が送られる。ただし実際の注文撤回処理と返金作業は手動で行う必要がある。各ストアのポリシーや商品特性によって処理手順が異なるためだ。
注文撤回フォームはデフォルト無効のため、通常の国内向けストアでは追加設定は不要だ。EU向け販売を行うストアはWooCommerceの設定画面から有効化できる。
商品ギャラリーの動画対応と仮想商品の表示改善

WooCommerce 11.1.0では商品ギャラリーへの動画対応がベータ機能として追加された。クラシックテーマとブロックテーマの両方の商品ギャラリーで動画を表示できる。
初期リリースではローカルにアップロードした動画のみが対応する。外部ホスティングの動画URL(YouTubeやVimeoなど)は現時点ではサポートされていない。実験的機能のため、今後のリリースで仕様が変更される可能性がある。
この機能はデフォルトでは無効になっている。有効化するにはWooCommerceの設定画面から「設定 → 詳細 → 機能」と進み、「商品ギャラリー動画」をオンにする必要がある。商品の見せ方を動画で強化したいストアはテスト環境での検証を推奨する。
仮想商品の管理画面表示が整理された
発送処理が不要な仮想商品のみの注文では、管理画面の注文サマリーに配送先住所が表示されないようになった。これまでStore APIのチェックアウト処理が互換性維持のために請求先住所から配送先住所を生成していたため、仮想商品のみの注文でも意味のない住所が表示されていた。
この変更により、仮想商品のみの注文画面がすっきりと整理される。実際の住所データが削除されるわけではなく、表示されなくなるだけだ。物理商品を含む注文や、配送情報が未確定の注文では従来どおり住所が表示される。
開発者向けの変更点

WooCommerce 11.1.0には複数の開発者向け変更が含まれる。ブロックエディタアセットの統合、注文アイテム削除ロジックの修正、WooCommerce Adminの安定済みフィーチャーフラグ廃止などだ。
統合ブロックエディタアセット(実験的)
実験的な新機能として、ブロックエディタ向けのJavaScriptとCSSファイルが統合された。これまでWooCommerceのブロックはそれぞれ個別のスクリプトとスタイルを読み込んでいたが、共有バンドルにまとめることでエディタ画面でのリクエスト数と総サイズが削減される。
デフォルトでは無効になっており、11.1.0では影響が出ない。有効化した場合もフロントエンド側のアセットは変更されず、既存のブロックハンドルは従来どおり動作する。管理画面の編集速度を改善したいストアは検討の余地がある。
注文アイテム削除ロジックの修正
WooCommerceの注文アイテム削除処理に含まれていた潜在的なバグが修正された。更新前は、拡張プラグインが注文保存前に差し込んだ置換用アイテムが、削除処理によって誤って消される可能性があった。
具体的にはWC_Abstract_Orderクラスのremove_order_itemsメソッドが、削除要求時に存在していたアイテムIDを記録するようになった。これにより拡張プラグインが追加したアイテムが誤って削除されるのを防ぐ。9割以上の拡張プラグインではコード変更は不要だが、カスタム注文データストアを実装している場合はget_item_idsとdelete_items_by_idsの実装を確認する必要がある。
安定済みフィーチャーフラグの廃止
WooCommerce Adminの安定機能として採用済みのフィーチャーフラグの一部が、設定パイプラインを介さず直接読み込まれるようになった。機能自体は削除されておらず、互換性維持のための互換レイヤーも残されている。
互換レイヤーはFeatures::is_enabled()とwindow.wcAdminFeaturesに対して従来の値を返し続けるが、非推奨警告を出力するようになった。自作の拡張プラグインでフィーチャーフラグに依存している場合は、互換レイヤーが撤去される前に対応を進めておきたい。
この記事のポイント
- バリエーション画像ギャラリーがWooCommerce標準機能として全ストアで有効化された
- 専用プラグイン「WooCommerce Additional Variation Images」は提供終了となる
- Store APIとREST APIの応答速度が最大42%向上した
- EU顧客向け注文撤回フォームが追加された(デフォルトでは無効)
- 商品ギャラリーの動画対応はベータ機能としてデフォルト無効で提供される
- 仮想商品のみの注文では管理画面に配送先住所が表示されなくなった

・ 複数業界における17年間のデジタルビジネス開発経験
・ ウェブサイト開発のためのHTML、PHP、CSS、JavaScript等の実用的知識
・ 15ヶ国語対応の多言語SaaSの開発経験
・ 17年間にも及ぶ、Eコマース長期運営経験
・ 幅広い業界でのSEO最適化の豊富な経験
