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WordPress 7.0 RC3リリース。RTCは延期、最終版5月20日を前に最後のテストを

WordPress 7.0 RC3リリース。RTCは延期、最終版5月20日を前に最後のテストを

WordPress 7.0の3回目のリリース候補版(RC3)が、2026年5月8日に公開された。すでにテストを開始しているサイト管理者や開発者にとっては、最終版の品質を左右する重要なマイルストーンだ。今回のRC3では、前回のRC2以降に報告された143件以上の問題が修正されている。

正式版のリリース日は5月20日を予定しており、このRC3は「最後の仕上げ」をする段階に入ったことを意味する。本番運用中の重要なサイトへのインストールは避け、必ずテスト環境で検証することが強く推奨されている。

とりわけ今回大きな動きとして、かねてから注目を集めていた「リアルタイムコラボレーション(RTC)」機能が、7.0への搭載を見送られることが正式に発表された。この決定により、RC3は当初の開発計画から一部構成が見直されたバージョンとなっている。

RC3で何が変わったのか

RC3で何が変わったのか
RC2(2026年3月26日)
RTC機能の実験的搭載を含む
ブロックエディタ上で複数人同時編集が可能になる新機能のテストが行われていた
RC3(2026年5月8日)
RTC機能を一旦取り下げ
143件超のバグ修正と安定性向上に集中。RTCは7.1で再検討へ
主要変更点の比較

RC3は、3月26日に公開されたRC2以降に報告されたバグや課題を集中的に潰し込んだバージョンだ。WordPress.orgの公式発表によれば、今回のRC3では以下のリンク先で確認できるすべての修正が含まれている。

RC2からの主な修正範囲

開発者向けの詳細な技術情報は、WordPress 7.0 Developer Notesにまとめられている。また、コア部分の修正については、3月26日以降にクローズされたTracチケット、およびGutenbergのコミット履歴から追跡できる。これらの情報を確認することで、自分の運用するテーマやプラグインへの影響を事前に評価できるだろう。

リアルタイムコラボレーションは7.1へ延期

最大のトピックは、RTC(Real Time Collaboration)機能の延期決定だ。この機能は、複数ユーザーが同時にブロックエディタ上でコンテンツを編集できるようにするもの。Googleドキュメントのような共同編集体験をWordPress管理画面で実現する構想として、多くの注目を集めていた。

しかし、7.0のリリースサイクル中に十分な安定性を確保できないと判断され、今回のRC3では搭載が見送られた。WordPressコアチームは、この機能を7.1の開発サイクルで再評価するとしている。RC3は、この変更に伴い「新たなBeta 1」とは見なされないポジションとなったことにも注意が必要だ。

RC3のテスト方法

RC3のテスト方法

テストは、本番環境を避け、テストサーバーやローカル環境で行うことが大前提だ。WordPress 7.0 RC3を試す方法は大きく4つ用意されている。

方法1 WordPress Beta Testerプラグイン
既存のテストサイトにプラグインをインストールし、管理画面から直接RC3へ更新する。
方法2 直接ダウンロード
ZIPファイルを公式サイトから入手し、手動でインストールする。
方法3 WP-CLI
wp core update --version=7.0-RC3 コマンドを実行する。
方法4 WordPress Playground
ブラウザ上で即座にテスト環境を起動できる。セットアップ不要でクリックするだけ。
テスト難易度(上から順に標準的な手順)

なかでもWordPress Playgroundは、ブラウザだけで完結するため手軽だ。環境を汚さずに新機能や互換性をざっくりと確認したい場合に適している。より本格的なテストには、テストサーバーへの直接インストールを推奨する。

開発者とホスティング事業者に求められる対応

開発者とホスティング事業者に求められる対応

RC3の登場は、テーマやプラグインの開発者、そしてホスティング事業者にとっても重要な意味を持つ。最終リリースまで2週間を切った今、互換性の最終確認を急ぐ必要がある。

テーマ・プラグイン開発者のやるべきこと

プラグインやテーマの製作者は、RC3を使って自社製品の動作検証を完了させ、「Tested up to」のバージョンを7.0に更新することが求められている。これは、プラグインのreadmeファイルに記載する情報で、ユーザーが「このプラグインは最新のWordPressで動作確認済みか」を判断する重要な指標となる。

互換性に問題が見つかった場合は、詳細な情報をサポートフォーラムのAlpha/Betaエリアに報告することで、コア開発チームや他の開発者との情報共有につながる。

ホスティング事業者のテスト協力

Webホスト各社も、WordPressのメジャーアップデートに向けて重要な役割を担っている。特に今回の7.0開発サイクルでは、RTCアーキテクチャのテストに複数のホスティング事業者が協力した。Kinsta、Bluehost、GoDaddy、WordPress.com、XServer、Ionosなどの企業が、さまざまなサーバー構成での動作検証に参加している。

ホスティング環境でのテストに関心がある事業者は、Make WordPress Hostingチームのドキュメントに従って分散テストの設定を始めることができる。

翻訳も最終段階。100言語以上への対応が進行中

翻訳も最終段階。100言語以上への対応が進行中

RC3のリリースは、翻訳作業における「ハードストリングフリーズ」のタイミングでもある。これは、これ以上翻訳対象の文字列が変更されないことを意味し、翻訳ボランティアが安心して作業を進められる段階に入ったということだ。

日本語を含む100以上の言語への翻訳作業が進行中で、5月20日の正式リリースに向けて最終的な仕上げが行われている。翻訳プロジェクトへの参加は、技術的なスキルがなくてもWordPressコミュニティに貢献できる方法のひとつだ。

不具合を見つけたら報告を

不具合を見つけたら報告を

テスト中に不具合や予期しない動作を発見した場合、以下のいずれかの方法で報告できる。

  • サポートフォーラムのAlpha/Betaエリアに投稿する
  • 再現手順を明記したバグレポートをWordPress Tracに直接登録する
  • 既知のバグ一覧と照合し、報告済みかどうかを確認する

テストの経験が浅い場合でも、公式のテストガイドが用意されている。手順に沿って進めることで、開発に貢献しながらWordPressの内部構造への理解も深められるだろう。

この記事のポイント

  • WordPress 7.0 RC3が5月8日に公開。RC2から143件以上の問題を修正
  • RTC(リアルタイムコラボレーション)機能は7.0への搭載を見送り、7.1で再検討
  • 正式リリースは5月20日を予定。テスト環境での検証が急がれる
  • テーマ・プラグイン開発者は「Tested up to 7.0」への更新を
  • テスト方法はプラグイン、直接DL、WP-CLI、Playgroundの4種類
  • 翻訳作業はハードストリングフリーズに入り、100言語以上が最終段階